防草シートの寿命、交換するタイミングは?
防草シートはどこまで劣化したら交換のサインなのでしょうか?メーカー毎に耐用年数を謳っておりますが、施工方法、周囲の環境、人通りの多さなどで劣化スピードは全く違います。防草シートはどのタイミングで交換するのがベストなのか、織布シートと不織布シートに分けて解説します。
織布シートの寿命、交換のタイミング
織布シートのほとんどは価格が安い反面、不織布シートよりも薄く、擦れこすれに弱いといえます。よって地面の尖った所(小石があるところ、盛り上がったところなど)で一部が破けてしまうケースがよく見られます。破けてしまうと織布の防草シートは製品の性質上徐々にホツレていってしまいますので破れた場合は、早々に補修する必要があります。
こういった小さな穴や破れは上から同面積の織布シートを被せて補修する方法が最適でしょう。
更に破れが大きくなってしまった場合や、生地がボロボロで固定ピンによる固定が難しくなると寿命であり、交換すべきタイミングといえます。
もう一点、織布タイプの防草シートでも繊維の数が少ない低価格なものは、使用していくうちに繊維がズレて繊維と繊維に隙間が出てきます。この隙間ができると雑草が容易に生えてきますのでシートを交換するタイミングであるといえます。
不織布シートの寿命、交換のタイミング
繊維を和紙のように不規則に絡み合せた物が不織布シートです。切り口やピン穴からほつれるといったことはありませんが、編み込んでいないため縦横のひっぱり強度が弱いという特徴があります。風で捲れたり、破けてしまったらしっかりと粘着テープで補強しましょう。
劣化が進むと、布地が薄く色褪せたようになっていきます。またこすれが多いと毛羽立ちも確認できます。シートが薄くなれば薄くなるほど、日光を遮断できず防草効果が弱まるため地面がうっすら見えるほどになったら寿命とみて交換しましょう。
防草シートが傷むタイミング
織布タイプ、不織布タイプそれぞれでシートの交換のタイミングを解説しました。それでは、どちらの防草シートにも共通して傷むタイミングがありますのでご紹介致します。
雨の後など地面が濡れて柔らかくなっている時はシートの上を歩くと体重で沈んで固定ピンで抑えている部分が破れることがあります。
シートの端部の固定するピンの数が少ないと風が吹き込んでシートに負荷がかかり破れに繋がります。
冬の霜柱が立つような場所では、広い範囲に影響が出ます。シートと固定ピンが一気に5cm程度浮いてしまう場合があります。一度浮いたシートと固定ピンは霜柱が溶けた後も自然に元には戻りませんので、浮いた状態で風が吹き込むと容易に捲れてしまいます。
まとめ
防草シートの寿命は「施工のしかた」「環境」「人・物の往来」によって変わります。3か月に一回ぐらいは様子を見て適宜補修するのが望ましいです。一部が破れる程度なら補修で十分ですが、穴が広がったり、固定ピンによる固定が難しくなったら寿命とみて交換しましょう。
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