防根シートによる根茎対策
竹や樹木、笹の根の侵入させない方法とは?
竹や樹木、笹は放置していると地面の表面に根が浸食してくる、根が路盤を持ち上げてしまった、根が地面の隙間から生えてきてしまった 等の問題を起こしてしまう厄介な根を生やす植物です。
今回は厄介な竹や樹木、笹の根が侵入するのを防ぎたい方向けに有効な対策方法や施工方法、
対策として施工する資材(防根シート)についてまとめてみたいと思います。
竹や樹木、笹の根による被害
竹の根による被害 - 地下茎の浸食 -
竹の根は成長が早く、貫通力があるので障害物がある場合でも限りなく地下茎が成長する性質があります。特にモウソウ竹の場合は地下茎の深さが10cm~50cmまで成長しますが環境によっては80cmにまで及ぶ場合があります。
樹木の根による被害 - 樹木の根による路盤の持ち上がり -
樹木の根は障害物があっても際限なく成長します。(特に良質な土壌で多湿な場合)
塗装部分の下の土壌はその縁ほど肥えていないため、樹木の根は成長が加速され、通常よりも太くなり塗装部分に亀裂を与えたり、持ち上げたりします。また、樹木の根がパイプやケーブルに遭遇した場合は下水管や水道管の湿度の高さに影響され、パイプの中に侵入したり、持ち上げたりすることで重大な被害を起こします。
笹の根による浸食 - 笹の根による浸食 -
笹の根は竹と同じく成長が速いため、障害物があっても限りなく地下茎が成長します。
地下茎の深さは通常10cm~30cmの深さで成長します。
この地下茎(ランナー)の侵入を防ぐことが重要なポイントです。
竹や樹木、笹の根を侵入させない為に・・・
竹や樹木、笹の根を侵入させない為の方法としては、
原因である植物を駆除する方法といった方法もございますが景観の1部として植えている場合などもあり、「駆除を行わないで根の侵入だけを対策したい」という方が多いと思われます。
そこで、弊社がオススメしたいのが「防根シート」を施用する方法となります。
防根シートは「対象植物の周囲の地面に施工することで根の侵入を防ぎ、範囲内に根を収めることで根による被害を抑制する」といった資材で景観を壊すことなく、根だけを抑えることができるのでオススメの方法です。
防根シート 施工方法について
今回は下記の防根シートを例としてご紹介致します!
RCF 防根・防竹シートとは・・・
「RCF 防根・防竹シート」は竹や笹、樹木の根が侵入するのを防ぐことができるシートで防草シート「ザバーン」のメーカーとして有名な「グリーンフィールド」の防根シートです。
耐久性も高く、長持ちで多くの造園業者様に施工されている実績豊富な防根シートで全ての植物の根を防ぐ高い貫通強度を持っています。
1. RCF 防根・防根・防竹シート 施工方法:垂直施工
垂直施工:施工方法 詳細
- 植栽するエリアを決めてユンボで掘削する。
- 要所の深さを確認する。
- シートを1m以上重ね、専用のテープで接続する。
※ 樹木の場合は20cmでも良い。 - シートを広げる場合はたるまないように支柱を立てる。
※ 間隔を開けて立ててください。 - シートを広げて設置したら土を入れて埋め戻します。
- シートがよれてしまうのを防ぐために静かに土を踏み固めながら戻します。
- 埋め戻した場所はユンボで踏み固めてください。
または、プレート転圧で締固めます。 - 最後に植栽を行います。
2. RCF 防根・防竹シート 施工方法:平面施工
地下の埋設物(水道管など)を樹木の根から守る場合には平面での施工が効果的です。 平面で敷いた場合は下に垂直方向に伸びてくる根を防ぎ、横方向に伸びていくように抑えることで地下にある埋設物を根から守れます。
RCF 防根・防竹シート 施工事例:竹
項目 | 内容 |
---|---|
施工方法 | 垂直施工 |
シートの推奨幅 | 1m ~ 1.5m(垂直施工時) |
メンテナンス | ・根が成長する春から秋に地下茎が地表から露出し乗り越えた場合は切断してください。 |
施工時の 注意事項 |
・上部を5cm程度地表に露出してください。 ・シートを延長する場合は1m以上重ねを設けて専用のテープで両面接続してください。 |
RCF 防根・防竹シート 施工事例:樹木
項目 | 内容 |
---|---|
施工方法 | 垂直施工 |
シートの推奨幅 | 1m(垂直施工時)、2m(平面施工時) |
施工時の 注意事項 |
・シートを延長する場合は20cm以上重ねを設けて専用のテープで両面接続してください。 |
RCF 防根・防竹シート 施工事例:笹
項目 | 内容 |
---|---|
施工方法 | 垂直施工 |
シートの推奨幅 | 1m ~ 1.5m(垂直施工時) |
メンテナンス | ・根が成長する春から秋に地下茎が地表から露出し乗り越えた場合は切断してください。 ・笹の種類によっては地下茎の深さが50~60cmに達する場合があります。 |
施工時の 注意事項 |
・上部を5cm程度地表に露出してください。 ・シートを延長する場合は20cm以上重ねを設けて専用のテープで両面接続してください。 |
その他 防根シートの施工事例:竹
耐久性・貫通強度を重視して防根シートをお探しの方に最適!
「スミリン・バンブーエッジ」は「住友林業緑化」が開発した新作 防根シートです。
「スミリン・バンブーエッジ」は竹の根でも全く貫通できない貫通強度を持ち、竹や樹木、笹の根を含む全ての植物の根を抑えられる丈夫で耐久性が高い防根シートです。
従来の防根シートと比較すると、不織布のムラやロットごとの品質の違いによる耐久性が弱い部分が無く、全体の耐久性が高くできていて耐久性が弱い部分がない防根シートにできています。
防根シート スミリン・バンブーエッジ 施工事例:竹
防根シートによる根茎対策 - まとめ -
竹や樹木、笹の根を侵入させない方法としては、原因である植物を駆除する方法を除いた場合、
「防根シート」を対象植物の周囲に施工することでの「根の侵入を防ぎ、範囲内に根を収めることで根による被害を抑制する方法」がオススメです。
防根シートを施工するメリットとしては「対象植物を駆除することでの景観の影響が無く、根の侵入だけを抑えることができる」などがあります。