イシクラゲとは?
近年、庭に生えるワカメ状の苔に関するお問合せを多くいただきます。乾燥わかめのように普段はカサカサで小さいのに、雨の降った後などはヌルヌルに大きく膨らみます。見た目の気持ち悪さもありますが、足を滑らせる恐れもあるため中々に厄介です。
そもそもイシクラゲとは何でしょうか?ということで調べてみました。ネンジュモ属に属する陸棲藍藻の一種、つまり藻ということらしいです。ワカメのような特徴的な見えますが、原始的な藻(光合成細菌)が集まってぬるぬるの体を構成しているので文字通り根も葉もありません。
古くは食用にもされたとのことですが、今ではほとんど食べられることもないようです。
イシクラゲの駆除方法は?
まず初めに結論を言ってしまうと、一般的な雑草に用いる除草剤はほとんど効果がありません。除草剤を使って雑草を枯らしたのに、後からイシクラゲが大量発生した、という事例が多くあります。
実際、大量に発生して困っていたところ、除草剤の類では有効な手立てがありませんでした。
- 酢は効く?
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コケや藻に効くということで最初に思いついたのは酢です。実際効果はありましたが、効き目はいまいち。一時的に変色しますが再生してしまう場合も多々見られました。また、周囲にイシクラゲが残っていると折角枯らしても増殖して元通りになってしまうため、広範囲に撒く必要があります。するとかなりの量が必要になりそうです。一見手頃に思えた酢ですが、大量散布で庭をお酢臭くするのは気が引けます。 - コケそうじ【オススメ】
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匙を投げかけた時に紹介されたのが【コケそうじ】でした。コケ用に食品添加物だけで作った駆除剤(除草剤ではありません。)というコンセプトで開発されたものですが、イシクラゲにも優れた効果を発揮するとのこと。20倍希釈して使うボトルも販売されているので、広い面積にまきたいニーズにもぴったり。ランニングコストも先ほどの酢とほぼ同等で特に臭いも無し。イシクラゲの対策としては最上でしょう。
【関連記事】「コケそうじ」を実際に撒いてみました
コケそうじ散布例
コケそうじ散布から2~3日後の様子
コケそうじ散布から2~3日後の様子がコチラになります。無処理区と比べて、黒色から黄色に変わっていることがわかります。光合成をする器官に作用し、このように変色します。この後、栄養を生成できずに徐々に萎んでいきます。
効果的な散布方法
イシクラゲの駆除方法について解説してきましたが、散布するタイミングも重要です。イシクラゲは晴天が続いた場合、乾燥ワカメのようにカサカサになりますが、この状態で薬剤を散布してもほとんど効果がありません。イシクラゲは乾燥状態では代謝が著しく低下するため薬液がほとんど吸収されないのです。
反対に雨上がりの湿潤状態では薬剤が効きやすくなります。(ただし、雨が降っていると薬液が流されてしまうため注意しましょう。)しかし、雨上がりを待って撒くというのは、忙しい人にとっては中々難しいもの。そういう場合は一度ジョウロなどで水をあげてからの散布がオススメです。
前述した通り、一部を除去しても周囲に残っていた場合、そこから増殖して元通りになってしまう怖れがあるので、一度に全て取り除くぐらいの気持ちでやるといいでしょう。また、イシクラゲは表面がぬるぬるして薬液が流れ落ちやすいため、たっぷりとかけるのがオススメです。
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