秋に生える雑草の種類
雑草が大きく育ってから除草剤で枯らそうとする方が多くいらっしゃいますが、実は草丈が小さければ小さい程対処が楽なのです。突き詰めてしまえば雑草発芽前に土壌処理剤(発芽抑制剤)を散布するのが経済的にも体力的にも非常に楽です。雑草の種子が芽吹くのは大きく分けて春と秋、この時期に雑草対策を行うのが理想的です。今回は秋に生える雑草の種類をご紹介致します。
秋に発生する一年草
一年のサイクルで発芽・開花・結実・枯死するものを指します。
スズメノカタビラ(イネ科)
畑地、庭、道端など場所を選ばず全国に生えている雑草。高さは5~30cmほど。
地下茎はなく、株立ちになっている。9月頃から発生し、一部は冬を越して越年草になる。
【分布】全国
ホトケノザ(広葉雑草・シソ科)
畑地、庭、道端など場所を選ばず生えている越年草の雑草。高さ10cm~30cmほど。
10月頃から発生し始め翌春早くから茎が立つ。3~6月に紅紫色の花が輪生する。
【分布】本州~沖縄
オオイヌノフグリ(広葉雑草・ゴマノハグサ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で、現在では代表的な雑草の一つになっている。長さ30~50cmほど。
10月頃から発生し、冬から春にかけて成長する越年草。1~6月にかけて青紫色の花をつける。
【分布】全国
オランダミミナグサ(広葉雑草・ナデシコ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で、場所を選ばず生えている越年草の雑草。高さ10~30cmほど。
ミミナグサよりも発生量が多い。10月頃から発生し、翌春に分枝して株になり茎が立つ。
3~5月に枝の先に白色の花をつける。
【分布】本州~沖縄
秋に発生する多年草
寒い時期になると地上部が枯れるが、地下部に栄養を残し翌春に芽を出して成長する雑草。通常一年生雑草よりも厄介で駆除が難しい。
ハルジオン(広葉雑草・キク科)
北アメリカ原産の帰化植物、一部は一年草となる。高さ50cm~80cmほど。
10月頃から発生し、翌春に茎が立つ。4~5月に茎上部に多数の花をつける。
【分布】全国
セイタカアワダチソウ(広葉雑草・キク科)
北アメリカ原産の帰化植物、空き地・河川敷などに群生する。
茎が太く、短い毛が密生し分枝しない。高さ1.5~3.0mほど。
10月頃から発生し、翌10~11月に茎の先に黄色の花をつける。
【分布】全国
ヒメムカシヨモギ(広葉雑草・キク科)
北アメリカ原産の帰化植物、夏に最も勢いを増す。高さ1.5m~2.0mほど。
10月頃から発生し、翌春に茎が立つ。8~10月に茎上部に白い花をつける。
【分布】本州~九州
オオアレチノギク(広葉雑草・キク科)
南アメリカ原産の帰化植物、ヒメムカシヨモギと並んで夏に勢いを増す雑草。高さ1.0m~2.0mほど。
10月頃から発生し、翌年に茎が立つ。8~9月に茎上部に白い花をつける。
【分布】本州~沖縄
まとめ
これらの秋の雑草が越冬することで春や夏に大きくなり、庭や空き地を埋め尽くしてしまいます。前述しました通り、なるべく雑草が小さいうちに対処するのがポイントです。
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