サイトマップ

枯れない雑草、しつこい雑草はどうすればいいの?

枯れない雑草、しつこい雑草はどうすればいいの?

市販の除草剤を撒いても中々枯れない雑草、抜いても抜いても生えてくるしつこい雑草…本当に厄介ですよね。今回はこのような強害雑草を枯らすためのオススメの方法をご紹介致します。

そもそも何故雑草が枯れないのか?

ズバリ枯れない雑草には特徴があります。それは地下茎(根のようなもの、地中に張る茎)に栄養を溜めこんでいることです。地下茎を地中に伸ばし、栄養を溜めこんでいるため、地上部が弱ってもすぐに再生したり、刈り取ってもすぐに芽を出してしまうのです。また、これら地下茎を張り巡らす雑草はほとんどの場合冬になっても枯れない強靭な生命力を持っており、貯めこんだ栄養分で越冬するほど強い雑草なのです。(これら越冬する雑草を多年草と呼びます。)
これら厄介な雑草の代表的な例として、スギナ・ドクダミ・セイタカアワダチソウ・ススキ・チガヤ・ヨシなどが挙げられます。どの雑草も放置しておくと大群生する非常に厄介な存在です。

しつこい雑草を枯らすには?

強害雑草は市販の薄い除草剤では中々枯らすことができません。そこで今回はオススメの除草剤、サンフーロンをご紹介致します。サンフーロンはグリホサート系除草剤の中でも国内売上2位という優れた実績を持ち、ご家庭の個人の方からプロ農家の方まで幅広く愛用されている除草剤です。葉から入って根まで枯らす性質を持っているため、根に栄養を溜めこむタイプの雑草にもバッチリ効果を発揮します。ほぼ全ての雑草に効果が確認されていますが、強害雑草を枯らすためには正しい使い方で散布しなければなりません。

サンフーロンの希釈

とにかく気を付けなければならないの希釈倍率です。「除草剤を撒いたけど効果が無かった」という方の大半は薄く撒いているからなのです。サンフーロンは通常100倍に希釈して散布しますが、強害雑草には濃いめに撒かなければなりません。

100倍希釈通常の雑草
50倍希釈セリ、イタドリ、ヤブガラシ、ハマスゲ、ヨシ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、チガヤ、クズ、ツユクサ、クログワイなど
25倍希釈スギナ

天候に気を付ける

多くの除草剤が当てはまりますが、散布後に雨が降ってしまうと雑草に浸透する前に流れてしまいます。散布後6時間雨が降らないような、よく晴れた日に散布すると良いでしょう。また、暑ければ暑いほど除草剤の効きが良くなります。風の強い日は、近所や周辺の土地に薬液が流されてしまう恐れがあるので散布を控えてください。

散布方法に気を付ける

意外と見逃しがちなのが散布方法です。サンフーロンは葉や茎から直接浸透するタイプの除草剤なので、地面に落ちてしまうと全く効果がありません。効果を最大限発揮するためには噴霧器を使用して散布すると良いでしょう。噴霧器は薬液を霧状にして散布するため、葉についた成分が流れ落ちる恐れがありません。
私も昔サンフーロンを撒いた際、ジョウロで散布してしまったのでツルツルした葉に薬液がはじかれ、イネ科雑草だけ枯れずに残ってしまった経験があります。

それでも枯れない場合は

サンフーロンは葉から浸透する性質をもっているため、芽を出す前の雑草には当然効果がありません。また、クズのような茎が木質化する雑草には中々効果が現れません。雑草を確実に枯らすためには、日にちを置いて再度散布するとより確実でしょう。

まとめ

市販の除草剤で枯れない、しつこい雑草にはサンフーロンがオススメです。サンフーロンは葉から入って根まで枯らす性質を持っているため、根から再生するタイプの強害雑草もしっかり枯らすことができます。通常散布の際には100倍、しつこい雑草には50倍、スギナには25倍でサンフーロンを希釈してください。あまり薄いと効果が現れない場合がございます。また散布する際には、風雨の無い良く晴れた日が最適です。サンフーロンは葉から直接浸透する性質を持っているため地面に落ちてしまうと効果が見込めません。必ず葉や茎に向かって直接散布しましょう。その際に、噴霧器を使って散布すると薬液が流れ落ちないのでより効果的です。

関連ページ

園芸分野の記事

防草・除草資材

ページのトップへ戻る