雑草対策として利用される地被植物
近年、注目されている雑草対策の方法として地被植物を植えて地面を覆うという方法があります。
数年前に国の支援事業で農地の緑化事業に補助金が出るという事で、一気に普及しました。
また温暖化対策としてビルの屋上や、建築物の壁面を植物で覆うことでも様々な方法で利用されました。
地被植物の種類
一言に地被植物と言ってもいくつも種類があります。基本的に常緑であることが防草を兼ねた場合は求められます。
- ヒメイワダレソウ
- ダイカンドラ
- タマリュウ
- ヘデラ
- ブルーパシフィック
- ツルマキ
- シバザクラ
- タイム
ダイカンドラが人気
ここ数年は、再生可能エネルギーが叫ばれるようになり太陽光発電が全国的に普及してきました。
この太陽光発電で野立て(空き地などに架台を設け太陽光パネルを設置するケース)の場合は、雑草が伸びてパネルに影を落とさないようにするために防草対策が必要になります。
この時に、防草シートや砕石、除草剤、草刈りといった方法の他に地被植物で覆う方法をとっている現場もあります。
使用される地被緑物で人気なのがダイカンドラです。
地被植物による防草のメリット
- 見た目が自然で綺麗
- 温暖化防止に貢献する
地被植物による防草のデメリット
- 気候により枯れる場合がある
- 生き物なので生育にバラツキがある
- 他の雑草も生えてくるので管理が必要
- 全面を覆うまで時間がかかる
地被植物による防草の効果
地被植物を植えることで防草効果はあります。
しかしながら植物が生育している環境ですから、裏を返せば他の雑草の種子が飛来しても発芽し生育できる環境だという事です。
定期的な管理は必要ですし、植物なので生育にも十分気を遣う必要はあります。
順調に生育し、見た目良く一面に広がったとしてその状態になるにはある程度の期間が必要にもなります。
地被植物と防草シートの併用
地被植物の効果をより活かせるようにするため、防草シートと併用して施工する場合があります。
整地した地面に防草シートを敷き、地被植物を植えるためにシートに切り込みを入れそこへ定植します。
地被植物が根を張る分の必要最低限の箇所しか露出していない為、他の雑草が思うように発芽生育できません。
ただし、これは余ほど上手くいった場合であり、地被植物を植えた株元からの雑草の発生や、水分や栄養がきちんと地被植物に行き渡らないと枯れてしまうことに注意が必要です。