冬は雑草対策に向いている
11月も下旬になると風も冷たく日も短くなり「もう冬だな」と感じます。関東ですと3月のお彼岸までは冬の寒さに身をすぼめる日々が続きます。
こんな寒く長い日々の真っただ中に、あえて雑草のことをお話しします。春から夏にかけて、多くの方を悩まし続ける「雑草」ですが、翌春からの雑草対策の労力をグンと楽にするには、寒い時季である冬に対策をすると効率的です。
「わざわざ冬にやらなくても・・・」と思いますが、冬の間中雪で埋もれてしまうような地域でなければ、寒さを少し我慢してでも雑草対策をするのをおすすめします。
時季別の雑草対策
時季 | 雑草対策内容 |
---|---|
11月~3月 | 防草シートの施工 |
2月下旬~3月中旬 | 除草剤(土壌処理型) |
冬におすすめ防草シートの施工
雑草の生育が弱まる11月から雑草が生え始める前の3月上旬くらいが比較的ラクに作業ができるます。
雑草を抑えたい場所に敷いて使用する防草シートですが、多くの方は5月辺りの外にいるのが気持ちのいい季節に設置します。
しかし、この時季になりますと雑草の生育が増してきているので、下処理をするのに時間と労力を使ってしまいます。
これを避けるために、雑草の生育が衰えている冬に設置するのが効率的といえます。
更に砂利をのせると効果的
↑この画像は、1年半経過した砂利下のザバーン防草シートをめくってみた様子です。砂利が埋もれなければ、雑草も生えていません。
防草シートは、ものによってはむき出しのままでも使用できるものもありますが、砂利で覆うことによってより防草効果を高めることが可能になります。
砂利を防草シートに載せることで風などによるシートの捲れ、紫外線による劣化が抑えられ、更に、砂利が地面に沈んでしまうのを防ぐという相乗効果があります。
冬に防草シートを敷く場合の注意点
防草シートを敷く段階では、労力を春夏に敷く場合に比べて抑えることができますが、冬の間は全ての雑草が生えそろっていない為に、グレードの低い防草シートでは抑えられない雑草が春夏生えてくる可能性があります。
この点は、日頃からどのような雑草が生えているのかを確認しておくか、強害雑草でも抑えられる防草シートを選択するかということになります。
例えば失敗事例として「冬に織布タイプの防草シートを問題なく敷いたけれども、春になってスギナが大量に発生する場所で僅かな隙間から生えてきてしまった。」というようなケースもあります。
むき出し、砂利下の両方で使える防草シート
防草シートを買う前に知っておきたいこと!
防草シートは敷き方で耐久性が変わります
折角、質の良い防草シートを用意しても敷き方が悪いと雑草が生えてきたり、風で捲れたりしてシートが傷み結果的に耐用年数を縮めてしまうことに繋がります。
そこで、防草シートの耐用年数を出来るだけ伸ばすための施工方法のポイントをまとめました。
『防草シートの敷き方で耐用年数を伸ばすには?』
防草シートの種類を知って最適なものを選びましょう
数多くの防草シートが販売されていますが、どのような場所でどの程度の質の防草シートを選ぶかはとても大切なことです。例えば、砂利下で使用するのに紫外線に対候性の高い高価なシートを選ぶ必要がないようにです。
そこで、使用する場面で最適な防草シートが選べるようにまとめました。
『防草シート毎のメリット、デメリットを知って最適なものを選ぼう!』
土壌処理型の除草剤
除草剤には、大きく分けて直接生えている雑草に噴霧して枯らすことができる茎葉処理型の除草剤と、雑草を抑えたい場所へ噴霧して地面に薬効のある層(処理層)を形成して雑草の発芽を抑える土壌処理型の除草剤があります。
翌春を見越して冬の間に使用する除草剤は、「土壌処理型」の除草剤ということになります。
冬に土壌処理型の除草剤を使用する場合の注意点
春が近くなると雑草の種も発芽してきますので、冬になったからといって余りにも早い時期に除草剤を使用してしまうと肝心の雑草が発芽する時期には薬効が弱くなっているということも考えられます。
それぞれの除草剤には、効果の続く期間がありますので散布前にしっかりと確認しておくことが大切です。
更に、冬の間に限ったことではありませんが、土壌処理型の除草剤は散布後の雨等の流出による周囲への影響が無いか確認しておかなければなりません。